暮らしに静かな安心を増やす
SORRY KOUBOU さんを知ったきっかけは、ちょうど家の石鹸が切れていた時に、ふらっと立ち寄った雑貨屋で見かけたことでした。商品の佇まいが静かで、でもちゃんと意思があって。手に取った瞬間に、なんとなく「これ、好きだな」と思って、そのまま購入したのが最初です。

手洗い用として迎え、帰宅後すぐに使ってみると、洗い上がりのしっとり感に驚きました。普段安価なものを使っていたせいもありますが、手を洗うたびに乾燥するのが当たり前だったところ、きちんと落ちているのに、守られているような感覚が残りました。
sorry koubou さんは、北海道・下川町に工房と畑を構え、無農薬でハーブを育て、その植物を原料にスキンケア製品をつくられています。畑の作業は植え付けから草取り、収穫まで手作業で、種も可能な限り自家採取し、収穫から1年以内の植物を原料として使う、というこだわりもあります。雪深く、冬はぐっと冷え込む土地で、植物が季節や年ごとに色や香りを変えていくことも含めて、手を加えすぎないものづくりを大切にされているのが印象的です。

「ごめんなさい、わからないので教えてください。」
ブランド名の “SORRY” には、そんな姿勢が込められています。自然の中で暮らし、植物の力を借りてものをつくる。だからこそ、謙虚に、素直にありたい。わからないことを、わからないままにしないで、手を止めて聞く。学ぶ。直す。製品の佇まいにも、その空気がにじんでいるように感じます。

石鹸のほかに、ブランドの顔ともいえるのが「カレンデュラ・カモミールオイル」。乾燥や肌荒れのケアとして、顔・体・髪に使える保湿オイルで、植物から抽出した自然な色と香りを楽しめます。ボトルの中に花の色が溶けていて、花弁がそのまま入っているものもあり、植物を“成分”として切り分ける前の、植物そのものを閉じ込めたような感じがして、棚に置いてあるだけでも少し嬉しい。

スキンマルチバームとして「ファームバーム」と「リップバーム」もあります。ファームバームは手の保湿だけでなく、お顔やリップ、髪の毛など全身に使える万能な存在。指ですっとすくえるやわらかさで、ポケットに忍ばせられるサイズなので、旅行にもぴったりです。リップバームは、唇はもちろん、目元や鼻の下など“ピンポイント”に使うことも想定されていて、乾燥しやすい季節の心強い味方。

日々の暮らしの中で、私たちはたくさんのモノの中から自分に必要なものを選び、生活をしています。「安いから」という理由で選ぶことも、もちろんあります。けれど、つくり手の姿勢や考え方に共感して選んだものは、使う時間の感じ方が少し変わる気がします。肌が前より元気だな、とか。これさえあれば大丈夫、と思えたり。これまで流れていた小さな変化に目が向くようになること。それも生活の豊かさの一部なのかもしれない、と最近思います。
SORRY KOUBOU さんの商品は、派手に暮らしを変えるのではなく、使うたびに肌の感覚を整えてくれるように思います。手を洗う、オイルをのばす、バームをひと塗りする。そうした小さな行為が、自分をいたわる時間として積み重なっていく。暮らしの中に、静かな安心がひとつ増える。そんな実感を与えてくれます。

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