北海道では採れないおいしいお裾分け
まるでジュレのようにぷるんとした食感と、果実が贅沢に詰まったジャムで知られる岩崎農園さん。原材料は、果物とグラニュー糖だけ。余計なものを一切使わず、果実そのものの甘さと香りをぎゅっと閉じ込めたジャムは、スプーンですくってそのまま食べたくなるほどの美味しさです。
そんなジャムと一緒に、今回そっと添えられていたのは、ころんとした2つのレモン。箱を開けた瞬間から、思わず嬉しくなってしまうような、素敵なお裾分けでした。
どうやっていただこうかと考えていたとき、併設しているカフェYETI STANDINGで、ちょうどレモンカードを使った新作のクッキーサンドを試作していたことを思い出し、「せっかくならこのレモンで作ってみよう」と、さっそくキッチンへ。
まずは皮をおろすところから。外皮には果汁以上に香り高い精油が詰まっているそうで、これを加えると仕上がりの風味がぐっと深まるのだとか。白い部分は苦味があるので、気をつけながら、全体を均等に削っていきます。
続いて果汁を絞ると、瞬く間に広がる爽やかな香り。思わず口の中が反応してしまうほど。そして試しに絞り終わった果実をひとくち味見してみると、驚くほどやわらかくて、ふわっとした甘みが口いっぱいに広がりました。スーパーで買うレモンとはまったく違う味わいに、思わず声が出てしまうほど。
ここからは、レモンカード作りの工程へ。濾した卵黄と砂糖を混ぜ、そこにレモン果汁を加え、湯煎にかけながらゆっくりとバターを溶かし込んでいきます。少しずつとろみがついてきたら、最後にざるでこしてなめらかに。仕上げにレモンの皮を加えて、ようやく完成です。
できたてはほんのり温かく、甘さと酸味がふわりと広がる味わい。しっかり冷ましてから改めて味見をしてみると、レモンの風味がさらに引き立ち、奥行きのある甘酸っぱさに。丁寧に育てられたレモンは別格ですね。たっぷり作ったレモンカードも、気づけば残りわずか。お立ち寄りいただく予定がある方は、ぜひ味わっていただけると嬉しいです。
岩崎さん、素敵な贈りものをありがとうございました。
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